その表具を、百年後に残す。【巻き物】

巻き物は現在の本の原型であり、広げないと見れない巻き物の不便さを解消するため、「折って見る」という方法から和本が生まれました。

作りとしては、何枚かの本紙を継いで表装しているため、掛け軸と違い本紙部分が非常に長くなっているものがあります。
ですので、取扱いは慎重に行う必要があります。修復中に本紙と本紙の継ぎ目が剥がれてしまったりすることもあります。

巻き物は、掛け軸などのような観賞目的のものではなく、本来は中に書かれている内容を必要な時に紐解いて確認するためのものです。
ですので、実際に巻き納めた時の具合の良さや、本紙の折れ、シワが出ないように裏打ちの和紙を状態によって使い分ける等、様々な工夫をこらし、日常の利用に耐えうる作りとします。

ちなみに閲覧の際には、机などの平らな所で拡げ手の上で広げたりしないなど、作品保存を意識した閲覧作法なども存在します。

【準備中】公開までしばらくお待ちください

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